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【医師コラム】寝不足で敏感肌に 敏感肌のための睡眠

2022.12.26

睡眠は肌の健康と非常に深い関係があります。お肌のゴールデンタイムという言葉もあるほど、睡眠と肌の関係性はよく耳にしますね。睡眠の必要性は分かってはいるものの、私たちは仕事や子育て、体調不良、ストレスなど様々な原因で睡眠不足になりがちです。敏感肌の方は、日頃から生活習慣やスキンケアに気を付けている方が多いと思いますが、ついつい睡眠不足や生活習慣の乱れで肌荒れがひどくなることも多いと思います。今回は睡眠と敏感肌について、関連性やその理由について簡単にお話します。 睡眠不足で生じる症状 睡眠不足になると、血流が悪くなったりターンオーバーが一定の周期で行われず、皮膚の水分量が減りかさつきが生じます。その結果、皮膚のバリア機能が低下し、赤みやかゆみ、ニキビなどいろいろなお肌の症状が生じやすくなります。刺激にも弱くなっているので、敏感肌を招きやすい、また悪化しやすい状態になってしまいます。 その他、睡眠不足はホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れも引き起こします。ホルモンバランスが乱れると、エストロゲンなどお肌をきれいに保つためのホルモンも減少し、さらに肌荒れが悪化するといった悪循環が生じます。 睡眠は美肌への一番の秘訣 美肌を目指すには、良質な睡眠をたっぷりとることが大切です。睡眠は天然の美容液と言われるほどであり、キレイなお肌へと導いてくれます。その理由は、深夜に成長ホルモンの分泌が増加し、皮膚のターンオーバーが促されるからです。ターンオーバーが一定の周期で行われると古い角質が剝がれ落ち新しい角質が生成されます。また、うるおいも保たれお肌のバリア機能が正常化します。 睡眠不足を解消してキレイな肌へ 睡眠と肌の関係についてお話しました。敏感肌の方だけではありませんが、敏感肌の方は一旦肌荒れが生じると治りにくいので日頃から、睡眠時間の確保など生活リズムを整える必要があります。 また、睡眠時間を確保するだけではなく睡眠の質も重要です。深夜0~3時の間の深い眠り(ノンレム睡眠)も肌の正常な代謝に必要なので、今一度生活習慣を見直してみましょう。 【まとめ】 敏感肌を改善するために、睡眠の時間と質の確保は一番簡単に取り組めるものです。難しいときもありますが、お肌の為にもご自身の睡眠について考えてみましょう。   この記事を書いた医師 木村奈緒 医師 経歴: 久留米大学医学部卒業。現在は美容皮膚科クリニックにて勤務しており患者様の理想の姿に近づくサポートをしている。