敏感肌とは
敏感肌は医学用語ではありませんが、一般的に皮膚のバリア機能が低下し様々な刺激に対して皮膚に起こる過剰な反応を言います。その症状は、例えば、赤みやかゆみ、ピリピリした感じなどです。原因となる刺激には、アレルギーや乾燥など様々あります。今回は、原因に分けて敏感肌を簡単にお話します。
乾燥性の敏感肌
乾燥は敏感肌の原因として特に多いものです。皮膚の水分が不足し乾燥すると、皮膚のバリア
機能が低下します。空気が乾燥する冬だけでなく、夏でもエアコンによる乾燥や水分摂取不足の乾燥など常に乾燥のリスクは溢れています。
また、スキンケアで洗いすぎ、擦りすぎの方も乾燥肌になりやすいです。自身で乾燥肌を作っ
ていることも案外多いので、お肌は優しくケアしてあげましょう。
アレルギー性の敏感肌
アトピー肌の方は、元々のお肌の性質として乾燥肌がベースにあります。なので、バリア機能が低下しており皮膚が刺激に弱く、アレルギーによる肌荒れを起こしやすくなっています。
そのアレルギーの原因は、ほこりや合わない化粧品、花粉など様々です。アレルギーの原因となるアレルゲンが特定できると一番いいですが、多くは複数の要因が絡み合って症状をひきおこしているので、アレルゲンすべてを特定することは困難です。皮膚科へ行くとパッチテストと言って、アレルギーの原因を調べることができます。調べることのできる項目は限られていますが、肌荒れを抑えるヒントは得られるかもしれません。
季節性の敏感肌
先にもお話した通り、敏感肌の原因は季節を問わず常にありますが、季節で特有の原因を以下に挙げます。
・春:花粉
・夏:紫外線、汗、エアコン
・秋:寒暖差
・冬:空気の乾燥、暖房
紫外線は夏に限ったものではなく年中降り注いでいるので、常に紫外線対策が必要です。また、日焼け止めや化粧品の成分が肌に残るとそれだけでも肌へのダメージとなります。一日の終わりには必ず日焼け止めやメイクを優しく落とし、日々のスキンケアを大切にしましょう。
【まとめ】
非常に多くの方が敏感肌で悩んでいます。敏感肌と一口で言っても、その原因は様々です。自身の肌荒れの原因を考えてみて、お肌をキレイな状態に保ちましょう。一度、生活習慣やスキンケア方法を見直してみてくださいね。
この記事を書いた医師
木村奈緒 医師 経歴: 久留米大学医学部卒業。現在は美容皮膚科クリニックにて勤務しており患者様の理想の姿に近づくサポートをしている。 |